浅川町の2つの町内会、本町(もとまち)と荒町(あらまち)を称して「両町青年会」と言い、花火の打上げはこの2つの青年会によって行われます。
現在では、青年会の会員全てが、花火の打上げの免許を持ち、イベントなどで打上げをしています。
『大からくり』とは、太い杉丸太を組み合わせて青竹を結びつけて、図柄や文字を硫黄によって浮き出るように仕掛けた花火です。
画像は、数日掛かって作成し、当日の打上場所に移送するところです。
本町・荒町の青年会主導のもと、警察署や消防署など関係機関の協力を得、お神輿のように搬送します。
かつては本町と荒町で作り技を競いましたが、現在では一基のみとなりました。
若者たちが打ち上げ場所まで運ぶ姿は、勇壮そのものです。
大からくりの出発式
打上げ場所まで町内の約2kmを練り歩くため、関係機関との出発式を行い、安全を祈願します。
大からくりの運搬
町内を練り歩きながら、「大からくり」を高々と上げ、お神輿のように運搬します。
打上げ現場近くまで到着
打上げ現場近くの町民グラウンド入口に入ると、大勢の観客が両町青年会の勇姿と「大からくり」を目の当たりにします。
大からくりの設置
打上げ現場に到着すると、地元消防団と花火師の協力を得て設置をしていきます。
大からくりの設置完了
設置が完了し、「浅川の花火」の名物の一つでもある「大からくり」がお披露目され、この後、町長の点火式によって「大からくり」から「浅川の花火」が幕開けとなります。
まる「あ」、まる「本」と染められた法被、「あ」は荒町青年会、「本」は本町青年会である。二つの法被を制作する際、法被の絵柄が検討された。「甲」と「乙」二つの絵柄にすることで決定し抽選の結果、荒町青年会が「甲」、本町青年会が「乙」となった。荒町青年会の菱形の模様は「甲」の字を表している。「乙」の文字柄を嫌った本町青年会は、花火の筒を真上から見た「丸」の絵柄、両肩にカタカナの「モ」をかたどった。
法被は入会時に手渡され、かつては、この法被を着ることが若者達にとっての憧れであり、名誉と誇りの証しであった。